2014/01/03

ZapierのDelay Triggerの使い方がわかった


Zapierに「Delayed Trigger/Delay Trigger」という機能があります。
この使い方が長らくわからなかったのですが、先日サポートページで説明を見つけてようやく理解したので、頭を整理するために使用法をメモ。



私は「SkyDriveに保存されたファイルをBoxにコピー」というレシピを使用しています。
それと併せて、確認用に「Boxの特定のフォルダにファイルが追加されたらメールで通知」というレシピも使用していました。(参照→【ifttt】オンラインストレージにファイルが追加されたらBoxcarで通知【Zapier】

ただ、これにはひとつ問題がありました。
私はBoxでSortMyBoxというサービスを使用しています。これは、"SortMyBox"という名前のフォルダに保存されたファイルを、設定した規則に従って別のフォルダに自動で移動するというサービスです。
SkyDriveからファイルをコピーする保存先フォルダは、この"SortMyBox"に指定していました。いちいちファイルを手動で移動するの、面倒ですからね。

Zapierが「特定のフォルダにファイルが追加された」ことを確認する前に、SortMyBoxの機能でファイルの移動が起こると、当然メール通知はされません。
これを解消するため、ZapierのDelay Triggerを使って、別のアプローチで通知をさせてみることにします。



Delay Triggerは、Trigger Actionが確認されてからTarget Actionが実行されるまでの間隔を、任意の時間だけ遅らせる機能です。

これは2つ1組のレシピで動作します。
前述の通り、「Boxにファイルがコピーされたら通知」がうまくいかないため、やり方を変えて、「SkyDriveにファイルが保存されて一定時間が経ったら(=Boxにファイルをコピーするのに十分な時間が経ったら)通知」するレシピを作成することにしました。

ややこしいので図にするとこんな感じです。


要するに、(4)メール送信 を(2)Boxにコピー より確実に後に実行させるため、(3)Delay Trigger で時間を置いているわけです。



では、実際にレシピを作成してみます。3つのレシピを作成しますが、それぞれのレシピは別アカウントで作成しても問題ありません。

レシピ1 SkyDriveにファイルを保存したらBoxにコピー


これは以下の記事で書いているので省略。

レシピ2 SkyDriveにファイルを保存→Delay Trigger

2-1 TriggerとTargetの指定

Trigger:SkyDrive > New File
Target:Zapier > Delay Trigger
でレシピを作成します。

2-2 ファイルをコピーするフォルダ名を指定

これは、レシピ1で指定したSkyDriveのフォルダと同じものを指定してください。

2-3 Delay Triggerの名前と、時間の設定

適当な名前と、レシピ3を実行するまでの時間を、分単位で指定してください(最高24時間=1440分7日間=10080分に変更されました)。
ここで決めた名前をレシピ3で使います。

2-4 テスト

レシピのテストをします。レシピ3の作成をする前に、一回はテストを実行しておいてください。

レシピ2の作成はこれで終わりです。


レシピ3 Delayed Trigger→メール送信

3-1 TriggerとTargetの設定

Trigger:Zapier > Delayed Trigger
Target:Email > Send Ountbound Email
で作成。

3-2 Delayed Triggerの指定

2で設定したDelay Triggerの名前を入力します。
もし、レシピ1でフィルタの設定をしている場合は、ここで同じ設定をしてください。

3-3 送信メールの設定

送信するメールの内容を決めます。2-4でテストを行っていないと、Triggerサービス(ここではSkyDrive)のデータ取得が出来ません。

これでレシピ3の作成も終了です。

SkyDriveに保存→Boxにコピー→メール通知 という一連の流れを実行するレシピが出来上がりました。
正確にはBoxへの保存を確認してメールしているわけではないのですが、Zapierの設定からエラー通知メールの受信を許可しておくと、万一「SkyDrive→Boxコピー中のエラー」が起きた場合にも対処できるかと思います。


Delay Trigger、ちょっとおもしろいです。
新たなレシピが作成できそう。


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