Zapierについてまとめ - IFTTTと比較した長所・短所
今までZapierの機能やレシピの紹介を度々行ってきましたが、改めて「IFTTTとの比較」という観点からその特徴をまとめてみました。
2014.4.5「日本語の扱い」について追記
Zapierの基本の使い方についてはこちら
特定ユーザーのツイートをEvernoteに自動保存【Zapier】
対応サービス
IFTTTの対応サービス(Channel)数は、2014年3月現在で約80。対するZapierの対応サービス数は250以上(有料アカウント限定サービス含)。今年頭には「毎日新サービス追加」計画を発表し、実際に2月の1ヶ月間で28のサービス(+1の新ツール)が追加されました。App Directoryのページでは、「追加検討中」のサービスも紹介されており、各ページに設置された投票ボタンを押すことで、追加リクエストを送ることが出来ます。
また、開発者向けにAPIが公開されているので、プログラミングが出来る人は自分で好きなサービスを追加することが可能です。
値段設定
IFTTTのサービスは全て無料で等しく利用できますが、Zapierには無料含め4段階のプランが用意されています。有料でしか利用できないサービス(チャンネル)が存在する他、無料プランでは以下に述べる制限がかかります。
Zap(レシピ)作成数
IFTTTでは特に制限なく作成できるレシピ(ZapierではZapと呼びます)ですが、Zapierの無料プランでは1アカウントあたり5つまでしか作成できません。アカウントはフリーのアドレスで作成できるので、複数アカウントを取得してしまえばいいのですが、ちょっと面倒。Zap実行回数
初めてZapierを利用する際の、最大の注意点。Zapierでは、プランごとに1ヶ月の間にZapを実行できる回数が設定されており、これをTasksと呼びます。
(IFTTTでも、短時間に大量のレシピを実行するとエラーが起きたりしますが、正確な条件等は不明。)
追記:2016年現在、Zapierから下記Rewardsページは削除されています。招待リンクの有効性も不明です。
無料アカウントは初期状態で100、紹介などの条件をクリアすることで最大1000程度まで増やすことが出来ます。
私のアカウントの紹介リンクは以下。お互いのTasksが増えます。
ちなみに、自分の紹介リンク経由で新規に別アカウントを作成してみた際は、Tasksは増えなかったので、その辺のチェックはされているのかも。
裏技として、登録から2週間はトライアル期間としてZapの作成数もTasksも無制限に使えるので、2週間毎に新規アカウント作成&Zapを作りなおすという手順を繰り返せば、事実上制限なしにZapierが使えます。
が、あまりに面倒なので私はやりません。
日本語の扱い
Zapierでは、Zapで特定のファイル等を扱う際、ファイル名の日本語を維持できません。仮名はローマ字に、漢字はピンインに変換されるため、なんだかおかしなことになります。Twitterのツイート等、テキスト内の日本語は正常に扱えるので、そんなに致命的な問題ではありませんが、人によっては困ると感じるかも。IFTTTではこの種の問題は私の知る限り無かったと思います。
同一サービスの複数アカウント
IFTTTでは、ひとつのチャンネルに付き登録できるアカウントはひとつのみ。対してZapierでは、ひとつのサービスに対して複数のアカウントの登録が可能です。例えば「片方のツイッターアカウントでつぶやいたことをもう一つのアカウントでつぶやく」みたいなことが可能になります。
フィルタの設定
個人的に最重要だと思っているZapierのメリット。Zapierでは、Triggerに対して、かなり柔軟なフィルタの設定が行えます。
複数のAND/OR条件の設定も可能で、
「キーワードAを含み、10回以上リツイートされたつぶやき」または「キーワードBから始まる5回以上お気に入りにされたつぶやき」だけを拾う、
といったややこしいフィルタリングをすることも出来ます。
フィルタリングで除外されたTriggerは、Zapの実行回数にカウントされないので、フィルタを設定することで、Tasksの節約にも繋がります。
フィルタを利用したZapの作り方
エラーチェック
むしろ何故IFTTTにはこの機能が無いのか不思議なのですが、Zapの実行に際して何らかのエラーが起きて正常にActionを完了できなかった場合、メールで通知をしてくれます(選択可能)。また、API Status Boardにて、各々のサービスが正常に動作しているかのチェックも可能。
エラーが起きたまま気付かないと困ることもあるわけで、IFTTTもメール通知くらいはしてほしいところ。でもIFTTTは、特に問題ない時でも謎のエラーを吐いてたりするからなぁ……。
Zapの共有
IFTTTと同様、Zapierにも作成したZapを公開・シェアする機能がありますが、プログラムに問題があるのか、Action実行時の細かな項目設定がシェアできないという割と無意味な存在になっています。公開Zapの閲覧ページでは並び替え・キーワード検索等何も出来ない、埋め込みスクリプトは動作しないことのほうが多い、等々、総じて共有関連は弱いです。
各サービスのTrigger/Action
各々のサービスごとのTrigger/Actionについてはここではまとめ切れないので割愛。とりあえずTwitterについては以下でまとめました。
他のサービスについてもぼちぼちまとめていきます。「Twitter篇」だけで打ち止めにならないように頑張りたいところ。
やはりTasksの制限がネックなのか、IFTTTに比べて地味な印象の拭えないZapierですが、日本でももう少し広まって、日本で有名なサービスに対応してくれたりすると、Zapierファンとしては嬉しいです。
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